タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ。
ここ数日とは打って変わって、いい具合の梅雨の晴れ間のファイアー曜日。なので燃える炎の赤いコイツをお供セレクト。

昭和晩期のF1ブームの折、並列するカタチでTAGホイヤーも、ブームになったことを知らない世代も増えてきた昨今。つか、セナやらプロストやら、ピケにマンセルにベルガーにロズベルグ(オヤヂの方)にナカジマを知らない世代の出現に、当惑を隠せない俺式でしたとさ。
で、このフォーミュラ1には、『TAG』ホイヤーらしさが溢れていると感じるのは、もしかしたら俺式だけかも知れないなとも。元々モータースポーツ関係者には知名度の高かった計測機器屋のTAGでして、これまたクルマと親和性の高いマーケティングのホイヤーとの合併はまさにドンピシャ。そして時代の追い風か、F1ブームとスウォッチ&Gショックブームを両翼に風を受けたが如く、TAGホイヤーは新たなブームを作れましたとさ。
スウォッチのPOPなカラーリングに、Gショックの機能美を、スイス伝統の《そこそこ》高級に仕上げる手法でカタチにしたら、母体企業のイメージとも合致して、相乗効果でブームになったのが、このフォーミュラ1であり、一世を風靡したSelであり、トンチキな色使いのダイバーだったのだな、と考えられます。そこそこ安くて、そこそこ高くて、その時点では抜群にお洒落というTAGホイヤーらしさの確立は、この時期にあった……とも言い換えられるでしょう。TAGに吸収合併されるに至った、疲弊し切ったホイヤーにとっての、転換点ともいえる歴史の生き証人。そういう見方をすると『あんときのTAGホイヤー』をより愛でられるかと、そう感じる俺式であります。


